学習の順番は、「宅建業法」→「権利関係」→「法令上の制限」


市販されているテキストや通信講座、予備校のテキストには、基本的に学習していく科目ごとに構成されていますので、それ従えば良いのですが、すべて同じとは 限らないので、ここで解説していきます。

基本テキストはすっごく大事です、過去問が宅建の勉強の中心にあるという持論は変わりませんが、専門用語の詳しい解説などは、やっぱりテキストで覚えないとダメです。そこでこのページでは、テキストをどのように活用していったらいいのか、お話ししたいと思います。

2~3行回り道をしますが、過去問は基礎知識がなくても読み進めます。しかし基礎知識がないと正解はできません。そして基礎知識の源は言うまでもなく基本テキストにあります。それでは始めましょう!

宅建の主要科目は、「権利関係」と「宅建業法」と「法令上の制限」の3つです。この3つの基本知識を押さえていれば合格ラインの70%はクリアできます。

次に試験科目を見ていきます。
権利関係(14問)、宅建業法(20問)、法令上の制限(8問)、その他の法令(8問)。

みてわかるように科目ごとに出題数が異なってきます。
特に権利関係と宅建業法は大きなウエートを占め、この2科目で満点を取れれば合格点に届くくらいの配点になっています。
また、科目ごとに問題の難易度も異なります。

一例を上げれば宅建業法は、基礎的な問題や暗記項目が多く、勉強しただけ点数が取れるようになっていますが、権利関係は、問題が難しく攻略するまでに相当な時間を有します。
そうした条件を踏まえて、学習順序を立てるとなると「宅建業法」→「権利関係」→「法令上の制限」の順番で勉強することをお薦めします。

宅建業法

なぜ最初に、「宅建業法」から入った方がいいかといいますと、例年この分野からの出題が多く、しかも宅建業法は、法律を知らない初心者にも分かりやすいからです。
宅建業法とは宅建業を営む時の注意事項のことです。

「宅建取引主任者とは」、「事務所の開設について」、「業務上の規則」などなど、みなさんが開業する時に守らなければいけない規則をまとめたのが宅建業法です。

本試験の出題では、この分野にもひっかけ問題は出題されますが、それも暗記を問うものであって、理論的なひっかけはまずありません。3つの分野でいちばん力を注ぐべきはこの宅建業法でしょう。頭に入りやすくて得点源になる分野ですので、まずはここから固めて自信をつけてほしいと思います。

権利関係

「権利関係」を2番目の攻略ターゲットにしましたが、実は宅建の試験勉強でいちばん難しいのがこの権利関係です。「難しいのはいちばん後回し」にしたいところですが、そうはいきません。難解なものほど、なるべく早いうちに対策を立てておく必要があるのです。

権利関係の問題で満点を取れる人はおそらくいないはずです。みなさんも何問かは落としてしまうでしょう。ここのところが大事で「何問までなら落としてもいい」という見極めをつけられるようになってほしいのです。宅建の試験は50問中35問正解でほぼ合格できますので、仮に勉強が追いつかなくて権利関係で4~5問を落とてもまだ大丈夫です。

権利関係の出題では「制限行為能力者制度」、「意思表示」、「無効・取り消し」、「物権一般・所有権」、「多数当時者の債権」ほか、多様なテーマの出題がなされています。論理的な思考を問う問題が多く、テキストを読んでいてもすんなり頭に入ってこない個所が多いはずです。

このあたりのことを過去問の出題数と兼ね合わせて考えて、難しそうなところは思い切って捨ててしまうか、少なくとも勉強を後回しにしてほしいのです。それが権利関係に2番目に手をつけることをお薦めする理由です。

法令上の制限

法令上の制限とは、宅建業法上の「重要事項の説明」対象である「都市計画法、建築基準法その他の法令に基づく制限で政令で定めるものに関する事項の概要」を言います。かみくだいて、「土地の利用に関する法律上の制限」と覚えてください。この分野の学習の特長は、暗記する項目が非常に多いということでしょう。ですから決して簡単な科目であるとは言えません。

しかし、暗記科目は費やした時間に比例して得点率も高くなります。毎回50問中10問くらいはこの法令上の制限から出題されています。他の受験生と差別化を図るうえでも重要な科目ですので、しっかり覚えてください。

以上の話を整理してみますと、「宅建業法」と「法令上の制限」が得点源科目ということになります。いちばん難しい「権利関係」の勉強で何を捨てるかを計算しながら、合格安全圏の37~38問を正解できる学習を進めましょう。

効率のよい学習の順番を踏まえて

中には、権利関係からはじめることを進める人もいますが、お勧めしません。
権利関係は、問題が難しく出題範囲が広いので、はじめから手を付けてしまえば勉強に挫折する可能性があります。
また勉強することが多いので、権利関係に時間を使いすぎてしまい、他の科目に手を付ける時間がないということも考えられます。

一方、宅建業法は点数がとりやすい科目で、しっかりと勉強すれば18点は取れる可能性が高く、その上、宅建業法で8~9割取れれば合格している人が多いというデータもあるそうです。
まずはやさしい科目から手をつけ、勉強していける自身をつけることが大切になるのです、ただし、やさしいと言っても簡単ではありません。

特に何の知識もない人だと事例問題が多い科目ですから、難しく感じることもあると思います。
しかし基礎知識をしっかりと身に付けて過去問演習を繰り返せば、必ず点数が取れるようになります。

ちなみに勉強方法は人それぞれですが、宅建業法から勉強をはじめるといっても宅建業法だけではなく、他の科目も少しずつ手を付けていくことも大切です。
なぜなら、1科目ずつ勉強をやっていくと最後の科目を勉強する頃には、はじめにやった科目を忘れてしまっている可能性があります。

はじめは宅建業法からといいましたが、それは宅建業法を中心に勉強をするということで、何も宅建業法だけをやるということではありません。
要するに割合の問題です。